令和 7年 11月 13日 ”不幸中の幸い、では無い話”
11月8日(土) 朝8時、いきなりやらかしました。Oの庭の駐車スペース微妙に傾斜していて、それが道路と接続する辺りに掛けて徐々にきつくなっていくのですが・・・。「RYUBE秋キャンプ in 小船梅林」のキャンプ道具フルセット積載していた事を甘くみていたか。朝寝明け少しボーっとしていたし、そもそも久しぶりのバイクキャンプツーリングに気持ちが緩んでいました。
幸い踏ん張る間もなく”ドテッ"とバイクだけ倒れたので体は無傷。然しながら・・・倒れてみるとZX-11の巨体さが目の前に迫ります。試しに軽く起こそうとするも、サイドバックを支点にしてグラグラするばかり。「う〜ん、これは起こせるかな」前回立ちゴケは2009年2月なので16年振り。その時は近くの交通誘導員が助けてくれたので一人ではありませんでした。
「ミミ坊@マーチに救援依頼するかな〜」と一瞬思ってみたものの、そもそも自分が乗るバイクを起こせなくてどうすんねん。取り敢えずはキルスイッチを入れて燃料コックをオフ。荷物を降ろして身軽にした上で・・・。念の為YouTubeで”バイク、立ちごけ、起こし方”で検索して復習。体を低くして〜、足場を固めて、体全体で押す!・・・燃料等入れたら250kg以上はある車体を起こす事が出来た!良かった。
フレームスライダーとごっついサイドバックが車重を受けてくれて、ZX-11自体はアンダーカウルの端がほんの少しすれただけで、ほとんど無傷。「Ladybird」のフレームスライダーはほんと優秀だ。但しプラグをかぶったかエンジンがなかなか掛からない。立ちゴケから30分経過。ダメ元でこの立地を利用して坂道発進を試みてみたら見事!ようやくエンジン始動、遅ればせながら集合場所の「オークワ五條」に向かいます。
つくづくバイクって、走り出してナンボの乗り物なんだな、という事を実感。先程までは鉄の塊だったのに、エンジンに火が入れば吉野川沿いの快走路をヒラヒラと走る事が出来る。
今回参加メンバーは7名。二輪、三輪、四輪とバラエティ抜群です。天気予報は明日朝から雨も、この1日をバイクで走れれば充分お釣りがくるというもんだ。
午後14時半、目的地「小船梅林」に到着。荷物を降ろした後ZX-11の場所を少し移動させようとしてセルを廻すと「キュル・・・」と嫌な感触。ここまで何事も無く(?朝の立ちコケは??)、走り切ってこのタイミング!?取り敢えずは悪あがきはせずに明日朝の始動に掛ける事に。抜群のロケーション。何よりこの場所を運営する集落の方の心意気が素晴らしい。楽しい時間を過ごす事が出来ました。
翌朝・・・。雨が降り出す前に撤収準備完了させて、いよいよ始動させてみました。セルは弱く、仲間の皆様の御助力を頂いて2回目の押し掛けでなんとか始動。そのまま走り出したものの、ZX-11の反応は弱々しく、国道168号と国道311号の交差点でついにエンジンストップ。
実は前日夕方、赤男爵店T工場長と電話で入念な打合せをしていました。
・MF(メンテナンスフリー)バッテリーは突然死する事がある
・オルタネータ故障だと、仮に始動出来ても電源供給できず途中で停まる
・オルタネータが故障した後に走れる時間はせいぜい1時間程度
・ZX-11のオルタネータは昨年ダンパOHはしているものの交換履歴無
・オルタネーターでもバッテリーでも朝の立ちコケと因果関係は無いと想定
・赤男爵店提携任意保険であれば、距離無制限でレッカーサービスあり
これらの情報を頭に入れていたので、走り出してすぐにLEDライトの光が安定しない、アイドリングが安定しない事の確認が出来て、概ね心積もりは出来ていました。信号前で反応が乏しくなった瞬間に車体を左に寄せて安全に停まる事も出来ました。早速損保会社の24時間コールセンターに電話。田辺市からレッカーが向かう事を聞いて取り敢えずは一安心。
ありがたい事(?)に、旅の途中でZX-11が停まってしまう事は何度も経験済。なので停まった後の事もベテランです。ここはレッカーが来るのを待つしかない。そうしている間にSさん@CB1000とくろちゃんさん@MT-01が交差点に到着。御心配お掛けしましたが大丈夫です。レッカーレスキュー済の旨御説明してお見送りしました。
その間にRipさん@ハイエースが人間の方のレスキューに駆けつけてくれました。キャンプ装備一式を外してレッカー移動の準備も完了した後は、ハイエース・サルーン内で朝食まで頂き「彼のオートバイ、彼女の島」を観ながら優雅に待たせて貰いました。
無事ZX-11を送り届けた後は、ハイエースで雨の168号下道を北上。普段バイクだとキョロキョロ出来なかった景色を、助手席で存分に満喫する事が出来ました。14時過ぎ無事帰着。御自宅まで送って下さったRipさんに感謝!
夕方、赤男爵店に電話をしてT工場長に現況確認。昼過ぎには店に到着して、既に午後原因確認まで完了していました。発電が全くできておらず、原因はオルタネータの故障。幸い・・・純正部品がまだありました。5年使ったバッテリーと合わせて交換を依頼。
オルタネータ部品費が9万円台と結構な値段。もっともオルタネータ自体が比較的高価な部品、発売当初から6万円以上はしていたそうです。そうであれば30年の物価上昇と在庫コストを考えれば妥当です。いずれにしても・・・バッテリーと併せれば久しぶりの大型整備になりました。
朝の立ちゴケ、大阪から半日掛かる場所での故障。「大変だったね、でも無事帰れたのだから”不幸中の幸い”だったね」と慰めてくれる人もいました。でも・・・そもそもZX-11は30歳の旧車。これだけ長い時間、一切手加減せずに走っているのだからパーツが壊れるのは当たり前。
下記はスプレットシートで管理しているZX-11の整備履歴「3ヶ年整備計画」です。オイル交換スパンから、各パーツの交換有無と前回交換からの走行距離を一目で観れるようにしています。1日目夕方T工場長と打合せする段階でこの情報を元に、バッテリーとオルタネータの交換/修理スパンは確認済でした。オルタネータはOHはしていても未交換。耐用年数30年のパーツって、考えてみたらとんでもない耐久性です。
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各パーツの履歴とリスクを把握出来て、そこにT工場長の知見を得ているからこそ、トラブルの先を予見できるし、ひいてはZX-11を長く乗る事が出来ています。そして仲間の存在。”自己完結”がモットーのRYUBE大阪ですが実は、それが出来る大人同士として仲間を想う気持ちが実は強い。今回も皆さんに助けて貰いました。そしてRipさんにはRYUBE大阪でZX-11が停まった時には常に傍にいてフォローを頂いていました。
無事キャンプ地についてからセルが廻らなくなる。国道168号と国道311号の大事な分岐交差点で丁度力尽きる。長くバイク乗っていれば故障は必ず起こるもの。今回も私が普段通りこの週末を楽しめるようZX-11がギリギリ頑張ってくれたとしか思えない。この二日間のトラブルでも人馬での信頼関係があるから危険な目にもあっていないし楽しい時間を存分に過ごす事が出来ました。30年近く一緒に過ごすと無機物のオートバイにも魂が宿るのかな(笑)。
ご迷惑をお掛けした仲間には感謝した上で。この週末は”不幸中”の”幸い”では無く、単にとても"幸せ"な時間でした・・・というお話でした。